JR西日本は,2022(令和4)年10月から2023(令和5)年3月にかけて運転する「WEST EXPRESS 銀河」の紀南コースについて,概要を発表した.
運転期間は10月3日(月)から3月8日(水)までの月曜・水曜・金曜・日曜で,夜行(下り:京都発新宮行き)が月曜・金曜出発,昼行(上り:新宮発京都行き)が水曜・日曜発となる(いずれも一部の日を除く).
運転時刻は,夜行は京都21:15発→新宮9:37着.途中,新大阪・天王寺・日根野・和歌山・串本・紀伊勝浦に停車する.昼行は新宮9:50発→京都20:53着で,途中,紀伊勝浦・太地・古座・串本・周参見・白浜・紀伊田辺・海南・和歌山・日根野・天王寺・新大阪に停車する.
昼行については,新たな停車駅として紀伊田辺を追加する.新宮の発車時刻はこれまでの12:00発から9:50発に変更し,新幹線・特急列車との乗換で当日にこれまでよりも遠方へ到着することが可能となる.新宮→周参見間は,出発日により発着時刻とおもてなしの実施駅を異なる設定とする.10月〜12月の水曜と1月〜3月の日曜は太地・串本の各駅,10月〜12月の日曜と1月〜3月の水曜は紀伊勝浦・古座の各駅をそれぞれ中心に,おもてなしなどを実施する.
2021(令和3)年度に引き続き,夜行・昼行列車ともに編成を逆転させ,海側座席の数を増やす.雄大な太平洋の景観が満喫できるスポットを地域との協働で景観改善活動することで,車窓からの美しいオーシャンビューを演出する.
各駅や車内でのおもてなしについては,和歌山全県を挙げた協力のもと,新たなおもてなしプランの設定やこれまでのプランのリニューアルを行ない,リピーターも楽しめる企画を実施する.おもな例として,夜行列車では夜食の「和歌山ラーメン」はテイクアウトとすることで,深夜の駅のホームで懐かしい夜行列車の旅情を楽しめる内容へリニューアルする.早朝の串本駅到着時には,「橋杭岩」の日の出を鑑賞できるよう季節に応じた時間を設定する.
昼行列車では,紀伊田辺→和歌山間の4号車フリースペースにおいて,運転日ごとに沿線市町や地元企業による地域の魅力紹介,名産品のふるまいなどを行なう.周参見駅では,現地の「道の駅」の出張販売,日帰り入浴・サイクリング体験など多彩なオプションを提供する(一部有料).あわせて,和歌山県の地元企業と合同企画により,新たな銀河オリジナルの商品を販売する.詳しいおもてなしの内容については,JR西日本のページ(PDFファイル)に記載されている.
日本旅行が企画する個人旅行商品は,2022(令和4)年8月30日(火)から発売する.詳細については,日本旅行の「WEST EXPRESS 銀河」特設WEBサイトで発表する.
一部画像はJR西日本ニュースリリースから