西日本鉄道と三井住友カード,QUADRAC,ビザ・ワールドワイド・ジャパンは,西日本鉄道の電車において,三井住友カードの公共交通機関向けソリューション「stera transit」を活用し,Visaのタッチ決済による改札機通過に関する実証実験を,2022(令和4)年7月15日(金)から開始すると発表した.
Visaのタッチ決済は,Visaのタッチ決済機能のあるカードやスマートフォンなどを機器にかざすことで,決済をスピーディに完了する仕組みで,今回の取組では,西鉄福岡(天神)・薬院・大橋・太宰府・西鉄柳川の5駅の改札口に,Visaのタッチ決済に対応した専用改札機または簡易読取機を設置する.これにより,券売機での切符購入や,ICカードへのチャージをすることなく鉄道乗車が可能になり,券売機やのりこし精算機前の密回避や大きな手荷物がある場合でもスムーズに利用できるとしている.
Visaのタッチ決済は,世界で約500以上の公共交通機関に導入されており,一般的な乗車方法として認知されている(2021年年次報告書による).国内の乗客のみならず,世界で広く普及する乗車手段を導入することで,回復が期待される訪日観光客への環境づくりの一環として期待されている.
実験は,2023(令和5)年3月まで実施される.今後は本格導入を目指し,利用者の意見を取り入れながら,対象駅拡大などについて検証を進める.
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