東急電鉄は,目黒線 奥沢駅の新駅舎(上り:目黒方面改札口側)と,新駅舎・駅ビル(下り:日吉方面改札口側)をつなぐ連絡デッキの供用を,2022(令和4)年2月26日(土)から開始すると発表した.
新駅舎と連絡デッキは,閑静で落ち着いた奥沢駅周辺の街中に散見される木々のイメージを取り込み,温かみのある空間とする.線路を挟んで南北にそれぞれ改札口を設置し,2棟に分かれている駅舎(新駅舎・駅ビル)は,ひとつの駅としての一体感や統一感,つながりが感じられるよう,内装や外部仕上げなど随所に同一の素材を採用する.
駅ビルには,新たに飲食店(カフェ)が出店予定で,駅の利用客や周辺在住者の待ち合わせ,憩いの場として活用することで,街のにぎわい創出を目指す.なお,連絡デッキは,改札外で南北をつなぐことで,街の回遊性も向上するとしている.
奥沢駅では,目黒線利便性向上に向けて各種改修工事を進めてきたが,3月12日(土)の目黒線ダイヤ改正にあわせて,新たに設置した通過線と新上りホームの供用が開始される.これにより,朝ラッシュピーク前の上り急行列車の1本が,奥沢駅と武蔵小山駅両方で先行の各停を追い抜くことで,速達性の向上を図る.また,日中時間帯の上り急行列車の所要時間は,武蔵小杉—目黒間で現行14分から13分に短縮される.
新たな上りホームは,2022(令和4)年4月上旬から順次開始される目黒線の8両編成化に向け,8両分の全乗降口にホームドアが設置される.あわせてホーム全体の範囲に上屋を整備することで,安全性・利便性を確保する.このほか駅に隣接する奥沢車庫においても,8両編成が留置可能な施設となるよう改修工事も実施されている.
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