三菱重工エンジニアリング,シンガポールの新交通システム輸送力増強プロジェクトを受注

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2022年2月18日掲載
三菱重工エンジニアリング,シンガポールの新交通システム輸送力増強プロジェクトを受注

▲センカン・プンゴルLRT

三菱重工グループの三菱重工エンジニアリングは,三菱重工のアジア地域拠点であるシンガポールのMitsubishi Heavy Industries Asia Pacific Pte. Ltd.(MHI-AP)および三菱商事と共同で,シンガポール北東部を走る全自動無人運転車両システム(AGT:Automated Guideway Transit)「センカン・プンゴルLRT」の輸送力増強プロジェクト工事を,シンガポール陸上交通庁(LTA:Land Transport Authority)から受注したと発表した.

 このLRTは,地下鉄北東線の2駅(センカン駅・プンゴル駅)と住宅街を結ぶ路線長23.3kmの支線で,2003(平成15)年に開業した.受注したプロジェクトは,開業以来の安定した運行実績やアフターサービスの対応が高く評価されたことによるもので,人口が大幅に増加しているセンカン・プンゴル地区のLRT利用者増に対応するため,既存線の輸送能力増強を図るもの.
 MHIENGとMHI-APは,2両連結車両17編成(34両相当)の新車両供給に加え,既存車両基地の大形拡張にともなう信号,軌道,車両保守機器といったシステム一式の更新工事を担当する.なおLRTは元来「Light Rail Transit(次世代型路面電車)」の略称として広く使用されているが,センカン・プンゴルLRTは,その高速性能にちなんで「Light Rapid Transit」を略称としている.
 三菱重工グループは同LRTの開業にあたり,車両とシステム一式を納入して以降,2016(平成28)年には追加車両納入と2両連結運転化などの増強プロジェクト,2019(令和元)年には車両基地の拡張プロジェクトを受注するなど,約20年にわたり輸送力増強への対応を含む同LRTへの各種アフターサービスを手掛けている.
 MHIENGでは2021(令和3)年4月,アジア地域における交通サービス事業のハブとしてMHI-AP内に「テクニカルサービスセンター」を設立し,顧客の問合せや依頼にタイムリーに応えるワンストップサービスを提供するなど,同地域における交通システム製品の運行・保守およびアフターサービス体制を強化している.
 今回のプロジェクトにおいても,上記のセンターとともにローカライゼーションを進め,運行事業者とより密接に連携することで長期的な技術サポートの提供や予備品の供給などを行なうことで,顧客ニーズに沿った付加価値の高いサービスを提供する.

写真:三菱重工業提供