京福電気鉄道(嵐電)は,「映画のまち太秦」の玄関口である,帷子ノ辻駅の地階スペースを,「映画のセットをイメージさせるレトロな昭和の駅」をコンセプトに改装したと発表した.
嵐電は,地域の観光再生に向けた観光庁「既存観光拠点 の再生・高付加価値化推進事業」の採択を受け,JR西日本,東映京都スタジオ,東映・京都撮影所,松竹撮影所,京都バス,大映通り商店街振興組合と連携し,「映画と暮らすまち,太秦」をテーマに,2021(令和3)年12月から,さまざまなイベントを実施してきた.
今回の駅舎改装は,上記の一環として実施したもので,松竹撮影所のデザイン監修により,地階スペースの照明を蛍光色から暖かい電球色に交換するなど,映画のまちの玄関口にふさわしいたたずまいとした.
店舗内装デザインは,松竹撮影所にて多くの映画・テレビ作品を担当した原田哲男氏によるもので,駅構内の売店(設定)については,「映画のまちの駄菓子売り場 映菓座」が,帷子ノ辻駅の地階スペースから帷子ノ辻駅ビル2階に移転したという演出も行なわれている.
地階スペースは改札口の外にあり,自由に立ち寄れるため,駅の利用者や太秦への観光客にとって小さな撮影スポットにもなる.嵐電では引き続き,映画・映像をテーマとする太秦地域の活性化や情報発信に取り組むとしている.
写真はすべて京福電気鉄道提供