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東急目黒線・東京メトロ南北線・埼玉高速鉄道,4月上旬から順次8両編成での運転を開始

東急電鉄 3020系

写真:東急電鉄3020系  編集部撮影  長津田検車区にて  2019-8-10(取材協力:東急電鉄)

東急電鉄は,2022(令和4)年4月上旬から目黒線において8両編成列車の営業を順次開始すると発表した.

 これは,2021(令和3)年5月に策定した中期事業戦略『3つの変革・4つの価値』で掲げる「都市交通における快適性の向上と課題の解決」の一環として,車両空間の拡充による快適性向上の実現を目指すもの.2023(令和5)年3月予定の東急新横浜線開業までに,相鉄線内に乗り入れる目黒線の車両全26編成を8両編成化することで,新線開業による交通利便性・速達性向上や輸送力増強により開業効果の最大化を図る.

東急目黒線・東京メトロ南北線・埼玉高速鉄道,4月上旬から順次8両編成での運転を開始

▲追加されたホームドア(東急目黒線 新丸子駅)

 東急電鉄では,2019(令和元)年度末までに世田谷線・こどもの国線を除く東急線全駅にホームドア・センサ付固定式ホーム柵の設置を完了しているが,目黒線の8両編成化にともない,新たに追加される2両分についても,ホームドアや防犯カメラ整備などの工事を実施してきた.この対応工事が目黒線全13駅と相互直通先の各線において完了することから,現行の東急電鉄に所属する6両編成の車両に2両を増結し,順次8両編成として営業を開始する.
 目黒線では,今後,2022(令和4)年3月のダイヤ改正において奥沢駅通過線供用が開始されることで,朝の一部上り急行列車で目黒—日吉間の所要時間が短縮される.2022(令和4)年4月上旬以降は,3020系など6両編成で運転している目黒線の車両が順次8両編成化される.増結される中間車2両については全車両にフリースペースを設置し,バリアフリー対応を強化する.また,LED蛍光灯一体形の防犯カメラ「IoTube(アイ・オー・チューブ)」を全車両に搭載することで安心して利用できる車内環境を提供する.
 2023(令和5)年3月の東急新横浜線の開業時(予定)には,相鉄線内から都心を結ぶ直通列車にも,8両編成化された東急電鉄所属の車両が使用される予定.

東急目黒線・東京メトロ南北線・埼玉高速鉄道,4月上旬から順次8両編成での運転を開始

▲東京メトロ南北線 駒込駅ホーム延伸部

 このほか,相互直通先である東京メトロ南北線と埼玉高速鉄道においても,東急電鉄と同じく2022(令和4)年4月上旬から,8両編成列車1本の運転を開始し,以降は順次8両編成列車の運行数を増やす予定.
 南北線ではこれまでに15駅でホームの延伸を実施し,六本木一丁目・市ケ谷・後楽園・駒込・王子の計5駅で,ホーム階から改札階までのエスカレータ・階段の供用が開始されている.
東急目黒線・東京メトロ南北線・埼玉高速鉄道,4月上旬から順次8両編成での運転を開始

▲埼玉高速鉄道 東川口駅の8両編成列車対応ホーム部分

 埼玉高速鉄道では,8両編成列車に対応したホームとホームドア工事のほか,行先案内表示装置や運行管理システムの更新工事などが実施されている.

一部写真は東急電鉄ニュースリリース東京メトロニュースリリース埼玉高速鉄道ニュースリリースから

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