JR北海道は,2022(令和4)年3月12日(土)にダイヤ改正を実施すると発表した.
北海道新幹線では,東京発新函館北斗行きとしている“はやぶさ”29号・33号が,それぞれ新青森および仙台止まりの臨時列車となることにあわせて,“はやぶさ”27号・31号を新函館北斗行きに変更する.
在来線では,特急“北斗”の時刻を一部見直し,上り9本,下り4本について,新幹線との接続時間を1~22分短縮する.特急“おおぞら”については,キハ261系22両を追加投入し,現在キハ283系で運転している同列車の6本すべてを置き換える.あわせて下り“おおぞら”9号については,ダイヤの調整により所要時間を短縮する.浦幌に停車する下り“おおぞら”を11号から9号に変更し,利用しやすい時間帯とする.あわせて利用の少ない閑散期の平日(年間60日程度)に自由席を1両とする.
“ライラック”については,前後30分間隔発車の列車で代替可能な38号・39号を臨時化し,利用が見込まれる日を中心に年間36日程度運転する.現行,土休日運転としている臨時“カムイ”9号・28号・29号・42号については,ゴールデンウィーク・お盆・年末年始・雪まつり期間などの繁忙期に限定した運転に縮小し,年間35日程度の運転とする.
札幌圏では,札沼線(学園都市線)のあいの里公園—石狩太美(太美)間に新駅「ロイズタウン」が開業し,同駅を通る列車84本のうち,最大限設定できる75本が停車する.あわせて,当別町内の石狩太美・石狩当別については,それぞれ「太美」・「当別」に改称する.また,夕通勤時間帯のうち,19・20時台を毎時3本運転の20分ヘッドダイヤとするほか,すべて6両編成とすることで,利用の平準化を図る.函館本線の小樽—札幌—江別間では,通勤通学などの利用が減少する土休日について,運休する普通列車を10本追加する.
根室本線 新得—帯広—釧路間と石北本線 旭川—上川間では,H100形電気式気動車30両を投入する.置換えにより所要時間を短縮し,全自動冷暖房化や低床化,車いす対応洋式トイレなどにより,快適性が向上する.なお,H100形で運転する列車については,各駅で乗客がボタンを押してドアを開閉し,乗降する方式となる.
宗谷本線では,東風連駅を名寄方に1.5km移設し,名寄高校駅に改称する.同駅には,旭川—名寄間の普通列車と快速“なよろ”の計24本すべてが停車する.
このほか,ダイヤ見直しによる輸送改善や,通学利用がほとんどなく利用が減少する土休日に,減車や運休を行なうなど,輸送力の適正化を図る.
詳しくは,JR北海道ニュースリリースに掲載されている.