JR東海は,2022(令和4)年3月12日(土)にダイヤ改正を実施すると発表した.
東海道新幹線では,早朝・夜間の“のぞみ”30本を速達化し,東京—新大阪間の所要時間を最大6分短縮する.これにより,定期“のぞみ”の東京—新大阪間の平均所要時間は1分短縮し,2時間28分となる.
山陽エリアからの首都圏・名古屋での滞在可能時間を拡大するため,広島・福山への最終“のぞみ”109号の東京発車時刻を現行から9分繰り下げ,20:00発とする.また,上り列車では,博多・小倉から東京に10時台に到着可能な“のぞみ”と,姫路から東京に8時台に到着可能な“のぞみ”を初めて設定する.山陽エリアに直通する下り夜間の“のぞみ”の運転間隔を改善し,東京発19時台の岡山行き“のぞみ”1本を広島まで延長し,東京を19時台〜20時台に発車する広島行き“のぞみ”の運転間隔を30分以下に短縮する.
早朝・夜間の下り“ひかり”3本(631号・666号・668号)の運転時刻を変更し,名古屋での山陽直通“のぞみ”との接続を可能とする.これにより,“のぞみ”停車駅と“ひかり”停車駅相互の所要時間を短縮する.下り“こだま”2本の行先を変更し,新大阪行きの最終“こだま”の時刻を繰り下げるとともに,“のぞみ”115号(東京20:54発)から最終“こだま”への名古屋での接続を改善する.これにともない,岐阜羽島・米原を利用する際の首都圏滞在可能時間が拡大する.
このほか,車椅子スペースを6席設置したN700Sの一部を定期列車18本に充当する.これにより,当該車両で運転する列車について事前予約が可能となる.
在来線については,中央本線 名古屋—中津川間の快速・普通列車を,終日すべて8両編成に統一し,一部の列車に新形車両315系を投入する.8両編成に統一することで,平日朝通勤ピーク時間帯に上り列車を増発する.中央本線の“ホームライナー”については,運転区間を名古屋—瑞浪間に統一し,現行ダイヤで一部通過していた高蔵寺・大曽根・鶴舞にすべての“ホームライナー”が停車する.
関西本線では,すべての区間快速を,利用客の多い八田・春田に停車させ,両駅の乗車機会を増す.名古屋地区の東海道本線・中央本線では,深夜時間帯の列車の運転間隔を改善するほか,名古屋での最終新幹線からの乗換え時間を短縮する.また,利用状況を踏まえ,名古屋・岐阜を発車する一部の最終列車の時刻を繰り上げる.静岡地区では,現行で東海道本線の土休日に運転している“ホームライナー”全6本の運転を取りやめる.
このほか,在来線特急にはこれまで「ワイドビュー」という愛称を使用してきたが,ダイヤ改正以降は愛称を取り,“しなの”・“ひだ”・“南紀”・“ふじかわ”・“伊那路”とする.
詳しくは,JR東海ニュースリリースに掲載されている.
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