横浜市交通局は,市営地下鉄ブルーラインに新形車両「4000形」を導入すると発表した.
4000形は,現在ブルーラインで使用されている車両のうち,最も古い形式である3000A形車両(28年経過)の代替車両で,2023(令和5)年度までに全8編成が導入される.
エクステリアは,横浜市の各種調査から「横浜のイメージ」や「横浜らしさ」を抽出し,『海辺の先進的な 都会感』をコンセプトとして位置づけ,凛とした佇まいとスピード感を感じさせるデザインとなっている.
先頭車両は,これまでのブルーラインの面影を残しつつ,全体的に平面や直線のエッジを際立たせた構成としている.さまざまな方向を向いた面が,見る角度とともに先頭形状の表情を変化させ,躍動感を感じさせるデザインとする.
インテリアは,床面をブルーラインのシンボルカラーであるブルー,壁面をグレーとし,出入口には注意喚起色であるイエローを配置した室内カラーリングとする.また,ゆずりあいシート部の床面を赤,壁面を白とすることで認識しやすいカラーリングとする.
バリアフリー機能(ドア開閉予告灯,車いす固定具など)に加え,車いす・ベビーカーエリアに2段手すりや床面表示を新たに設置する.座席は.着座位置が分かりやすいバケットシートで,座席幅を従来の470mmから480mmに拡大するとともに,座面の材質を見直したことで座り心地の向上を図る.シート端部の袖仕切りについては従来車よりも大形化する.
セキュリティー向上を目的として,車内防犯カメラを1両あたり3台設置する.車両間の貫通扉はガラス製とし,衝突防止対策として横浜をイメージしたパターンが描かれる.また車内抗菌も施す.
4000形の第1編成は,2021(令和3)年12月に納車され試運転などを行なったあと,2022(令和4)年5月から営業運転を開始する予定.
画像はいずれも横浜市提供