JR東日本は,山手線,京浜東北・根岸線など首都圏主要線区でワンマン運転を行なうなど,輸送システムの変革を進めると発表した.
ワンマン運転に必要な車両改造工事や駅設備工事が進められるのは,山手線,京浜東北・根岸線,南武線,横浜線,常磐線(各駅停車)などで,このうち,常磐線(各駅停車)の綾瀬—取手間では2021(令和3)年3月からATO(自動列車運転装置)の使用が開始されている.山手線,京浜東北・根岸線,南武線,横浜線の各線では,ATOを導入し,2025(令和7)年~2030(令和12)年ごろのワンマン運転開始に向けて,線区ごとに準備が進められる.
さらに,山手線全線と京浜東北線(東神奈川—大宮間)では,無線式列車制御システム「ATACS」と,「ATACS」を活用した高性能ATOを導入し,2028(令和10)年~2031(令和13)年ごろの使用開始を目指す.
高性能ATOは,「ATACS」により地上装置・車上装置間で信頼性が高くリアルタイムな連携ができるようになることから,遅延回復や列車群制御による省エネ運転など,線区トータルでの効率的な運転を実現するとしている.また,将来,添乗員付き自動運転(自動化レベルGoA3)を実現し,運転士・車掌が乗車しないドライバレス運転ができるよう開発を進めるとしている.
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