鉄道ファン2025年6月号(通巻770号)
『鉄道ファン』2025年6月号
2025年4月21日発売
定価1300円(税込)

阿佐海岸鉄道,DMVの営業運転を12月25日から開始へ

阿佐海岸鉄道 DMV93形

写真:阿佐海岸鉄道 DMV93形  阿波海南文化村にて  松本洋一撮影   2019-10-5(取材協力:徳島県・阿佐海岸鉄道)

阿佐海岸鉄道では,導入準備を進めていたDMV(デュアル・モード・ビークル)について,2021(令和3)年12月25日(土)から営業運転を開始すると発表した.
 当初,東京オリンピック・パラリンピック前を目標にDMV営業運転開始を行なうために準備を進めていたが,2021(令和3)年6月に開催された国主催のDMV技術評価検討会において,車輪アームの補強などの対策が必要となったことから延期されていた.
 DMVは乗車定員が少なく,乗客の積み残しも想定されることから,運行開始直後の繁忙期においては,一部を除き乗車予約制とする.予約受付開始日は12月2日(木)12時からで,高速バス予約サイト「発車オーライネット」を通じて,原則,2ヵ月先の便までの予約を受付ける.
 運行開始当初は,予約対象を16席とし,その後は予約状況を勘案しながら,臨機応変に対応する予定(室戸便は全席予約制).ただし,運転開始初日に限り,すべての座席を予約対象とし,当日受付は行なわない.また,運行開始直後の阿波海南文化村発の初便・2便については「DMV運行記念プレミアムチケット」として,抽選により予約席を指定する(プレミアムチケットの応募詳細は後日発表).
 乗降場所については一部制限を設定する.下りでは,阿波海南文化村→海の駅東洋町間のみ乗車可能とし,阿波海南→海の駅東洋町間での降車はできない.上りについては,海の駅とろむ→むろと廃校水族館間のみ乗車可能とし,室戸岬→むろと廃校水族館間での降車はできない.また空予約を抑制するため,事前決済を予約の条件とする.
 なお,スマホやPCでの予約操作が困難な方向けに,DMV車内や阿波海南文化村,宍喰駅,海の駅東洋町,道の駅宍喰温泉など,現地での乗車券販売箇所で対応する.
※上記は調整中であり,開業日までに一部変更される場合があります.

写真はイメージです.

このページを
シェアする