JR西日本,総合検測車DEC741形を導入

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2021年10月27日掲載
JR西日本,総合検測車「DEC741」を導入

▲総合検測車DEC741形完成イメージ

JR西日本は,在来線架線検測を実施しているクモヤ443系(電気検測用交直流電車)の置換え用車両として,総合検測車DEC741形(2両1編成)を導入すると発表した.

JR西日本,総合検測車「DEC741」を導入

▲電気設備撮像装置

 DEC741形は,従来からの架線検測装置に加え,現地で人が実施している地上検査を車上化するための各種装置を搭載した総合検測車で,設備管理のシステム化・効率化・安全性の向上などを図るとともに,将来の最適な設備管理体制の構築に向けた技術検証を実施する.走行システムにはDEC700形と同じシステムを採用しており,非電化区間も含めたJR西日本管内の在来線全線区を走行できる.あわせて,JR四国,JR九州の各線や,IRいしかわ鉄道,あいの風とやま鉄道,えちごトキめき鉄道,肥薩おれんじ鉄道,京都丹後鉄道にも入線し検測を行なう.
 車両屋根上と側方用に50台の特殊なカメラ(電気設備撮像装置)を設置することで,広範囲にさまざまな角度で電柱,信号機,がいしなど約100種類の設備が撮影できる.さらに沿線の環境に配慮した特殊な照明を採用することで,暗所の撮影も可能で,トンネル内や夜間でも機能する.

JR西日本,総合検測車「DEC741」を導入

▲電気設備測定装置

 さらに架線周り用に4台のカメラ(電気設備測定装置)を設置することで,従来の架線検測装置で測定できなかった架線相互の高低差や離れの測定も可能となっている.このほか,地上に設置するAI画像解析装置により,得られた画像データからAIを活用して検査対象の設備を抽出し,良否判定を行なうなど,現地での目視検査を減らすことで,重大労災(触車,感電,墜落)のリスクを低減する.
 「DEC741」は,2021(令和3)年11月に落成予定で,クモヤ443系に代わり,2022(令和4)年4月ごろから架線検測装置の使用を開始する.また,人が目視で実施している電気設備の地上検査については,2025(令和7)年度から車上化を目指すとし,IoTインフラネットワークなどほかの取組とあわせて,2030(令和12)年までに鉄道設備の検査業務の約1割削減を目指す.

写真はいずれもJR西日本ニュースリリースから