東京地下鉄(東京メトロ)は,「東京メトロmy!アプリ」でのリアルタイム混雑状況の配信について,新たに千代田線・有楽町線・副都心線を追加し,合計5路線の配信を開始した.
東京メトロでは,ウィズコロナ・ポストコロナにおいても利用者に選ばれる鉄道会社となるため,3つのキーワード「安心な空間」・「パーソナライズド」・「デジタル」にもとづく施策に取り組んでおり,その一環として2021(令和3)年7月から,銀座線,丸ノ内線の2路線で号車ごとのリアルタイム混雑状況の配信を開始している.
銀座線と丸ノ内線を除く7路線では,他社との相互直通運転を実施しているため,数多くの他社車両が走行していることなどから車両重量データの取得が難しく,号車ごとにリアルタイムで混雑状況を算出することは難しい状況であったが,デプスカメラを用いて車内混雑の奥行き情報を取得する「列車混雑計測システム」を活用することで,車種に関係なくリアルタイムな混雑状況や混雑予測情報を配信することが可能となった.
リアルタイム混雑状況は,アプリ内の列車走行位置画面の列車アイコンをタップすることで,リアルタイムに実測した混雑状況と,その値を用いて予測した対象列車のその後の混雑予測情報を,号車ごとに4段階で確認することができる.今後は,未導入の路線においても,2021(令和3)年度内を目途に,号車ごとのリアルタイム混雑状況の配信を目指すとしている.
画像はいずれも東京メトロ提供