JR東日本とJR西日本は,両社が配信する「JR東日本アプリ」・「WESTER」における連携サービスをさらに拡充したと発表した.
JR西日本の「WESTER」では,「マイ駅」画面において,東北・上越・秋田・山形・北陸の各新幹線駅と東京都区内・横浜市内・仙台市内に該当する駅(計199駅)を対象に各駅の情報が確認可能となった.「マイ駅」機能は,日ごろよく利用する駅を登録することで,その駅に関するさまざまな情報をスピーディーにアクセスできるもので,JR東日本駅の「マイ駅」画面では,JR東日本が提供する「駅情報」と近隣の観光情報やホテルを検索できるほか,経路検索機能で発着地も選択できる.
また,北陸新幹線各駅(金沢—東京間)の「マイ駅」画面では,JR東日本が提供する北陸新幹線の列車走行位置が表示できるようになり,JR東日本アプリを起動することなくリアルタイムの運行情報が確認できる.あわせて,リアルタイム経路検索(列車の遅れを考慮した経路検索)も利用可能となった.
「JR東日本アプリ」では,「列車走行位置」画面で,JR西日本エリアにおける北陸エリア(北陸本線 金沢—近江塩津間)・近畿エリア(北陸本線・琵琶湖線 近江塩津—長浜間・長浜—京都間)など計28路線を対象に,JR西日本が提供する列車走行位置を確認できる.
両社では2020(令和2)年9月に,MaaS(Mobility as a Service)の取組として相互に連携する旨を発表し,2021(令和3)年3月には『JR東日本アプリ』にて実証実験を行なっている「リアルタイム経路検索(列車の遅れを加味した経路検索)」においてJR西日本の一部路線も対象路線とし,「WESTER」でもリアルタイム経路検索が可能となった.
2021(令和3)年6月には,「JR東日本アプリ」の「もっと見る」画面に「WESTER」へのリンクを表示するとともに,「WESTER」の「便利サービス」画面に「JR東日本アプリ」へのリンクを表示することで,アプリ間をスムーズに遷移できるようになった.また,両社の特定の駅を到着駅として経路検索を行なった場合,経路検索結果に各アプリへのリンクも表示できるように改良された.
画像はいずれもJR東日本・JR西日本共同ニュースリリースから