京福電気鉄道(嵐電)は,帷子ノ辻駅のバリアフリー対応工事が完了し,帷子ノ辻駅を含む北野線全駅でバリアフリー対応が完了したと発表した.
嵐電では,これまでに,撮影所前駅の新設によるJR嵯峨野線太秦駅との乗継利便性の向上(2016年4月)や,北野白梅町駅のリニューアルによる京都市バスとの結節機能の強化(2020年3月,駅舎は2021年3月),各駅のバリアフリー対応や北野線における交通ネットワークの強化など,より安全・安心利用できる駅施設づくりを進めてきた.
帷子ノ辻駅については,2011(平成23)年3月に構内踏切整備などでホーム間移動の段差解消・乗継円滑化を実施しているが,今回の工事では,車両との段差解消を図るためのホーム嵩上げや,ホーム高さの変更にともなうスロープ延長を実施.あわせて,視覚障がい者誘導用ブロック(内方線付き点状ブロック)の敷設と,プラットホームの補修を実施した.なお,工事にあたっては,国の鉄道施設総合安全対策事業費補助のほか,京都府と京都市の鉄道軌道安全輸送設備等整備事業の補助を受けている.
今後は嵐山本線において,バリアフリー非対応駅のバリアフリー化を順次進める.
写真はいずれも京福電気鉄道提供