JR東日本千葉支社では,ICTなどの先端技術を活用した技術革新の一環として,電気・軌道総合検測車「East i」による電車線モニタリングシステムを,2021(令和3)年4月から導入したと発表した.
これまで架線設備の状態を確認する検査については,夜間に線路に載せた高所作業車を使用し,電力係員が至近距離で確認してきたが,電車線モニタリングシステムでは,「East i」に搭載されたカメラにより架線設備の撮影を行なう.
導入線区は,総武本線(佐倉—銚子),成田線(成田—我孫子),成田線(成田—松岸),内房線(蘇我—安房鴨川),外房線(蘇我—安房鴨川),東金線(大網—成東),鹿島線(香取—鹿島サッカースタジアム)となる.なお,列車本数の多い首都圏線区では営業車を使用したモニタリングを,検討している.
電車線モニタリング導入後のメンテナンスについては,「East i」に搭載されたモニタリング装置で撮影した架線設備の画像データを,人間が判定する.さらに2021(令和3)年10月からは,画像中の架線設備をシステム(AI)が自動認識・状態の良否判定を行なえる機能の導入を予定しており,最終的には人間が最終チェックを行なう.
画像はいずれもJR東日本のニュースリリースから