福岡県添田町とJR九州は,日田彦山線の彦山駅について,現在の駅舎を撤去し,BRT導入に向け再整備を行なうと発表した.
日田彦山線は,2017(平成29)年の「九州北部豪雨」の影響により,現在添田—夜明間が不通となっているが,同区間については2020(令和2)年7月の「第6回日田彦山線復旧会議」において,BRT(バス高速輸送システム)で復旧することが決定している.BRTは,添田—彦山間を一般道,彦山—宝珠山間をBRT専用道とする予定で,駅以外の停留所新設や駅周辺整備など,地域住民や来訪者が利用しやすく,地域の活性化に繋がる日田彦山線を目指す.
現駅舎について添田町は,築80年が経過し老朽化が進んでおり,将来にわたって維持し続けることが困難であることや,駅舎の基礎まで撤去することで,ホームまでの段差がなくなり利用しやすくなること,駅前広場が広く活用できることなどを理由に挙げている.
駅舎撤去後については,駅前にある桜を残した整備やイベントスペース,大形バスなども駐車できる駐車場としての利用も可能な広さの駅前広場の整備,既存の休憩所と一体となるような待合所の整備など,両者で協力をしながら,魅力ある彦山駅とするための整備を図る.
またJR九州では,2021(令和3)年3月から券売機や郵便ポストなどの移転,記念碑の保管を開始し,4月から5月ごろに駅舎を撤去する.その後は6月ごろから駅舎基礎とホームを撤去し,7月以降にBRT専用道工事に着手する予定.
写真・画像はいずれも添田町・JR九州の共同ニュースリリースから