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日本工営が支援するインドの貨物鉄道が部分開通

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2021年1月30日掲載
日本工営が支援するインドの貨物鉄道が部分開通

▲DFCコンテナ貨物列車.後方に2段積海上コンテナ貨車45両(海上コンテナ90箱)を連結する.

日本工営は,同社が支援するインドの貨物専用鉄道「DFC(Dedicated Freight Corridor)西回廊プロジェクト」が部分開通したと発表した.

 このプロジェクトは,約1500kmにおよぶデリー—ムンバイ間をつなぐ鉄道で,日印両政府が共同推進するデリー—ムンバイ間の産業大動脈構想(DMIC:Delhi MumbaiIndustrial Corridor)の根幹を担うもの.日本政府が本邦技術活用条件(STEP:Special Termsfor Economic Partnership)を適用した円借款を供与し,単一プロジェクトへの円借款供与額としては最大級とされ,日印両国の旗艦プロジェクトとして高い関心が寄せられている.
 日本工営は,2006(平成18)年からプロジェクトを支援するコンサルタントの幹事会社として,事業化に向けた調査から,土木・軌道,信号・通信・電力システム関連,車両調達・車両基地など複数の契約パッケージごとの基本設計,入札・工事契約に至る手続き,工事段階での施工監理に至るまで総合的に携わってきた.事業は2段階で整備しており,日本工営は第1段階の914kmのプロジェクトマネジメントコンサルタントの幹事会社として施工監理業務に従事している.

日本工営が支援するインドの貨物鉄道が部分開通

▲事業位置図

 部分開通したエリアは,第1工区となるレワリ(ハリヤナ州)—マダル(ラジャスタン州)間の306km.広軌電化鉄道で,海上コンテナを2段積みで輸送するものとしては世界で初めてとなる.列車保安システムは,世界でも最高水準の欧州列車制御システム規格に準拠しており,自動列車制御システムなどの最新技術を導入したもので,安全で効率の良い列車運行システムを実現した.

日本工営が支援するインドの貨物鉄道が部分開通

▲インド国鉄が開発した12000馬力の電気機関車は,高揚程パンタグラフを装備する.

 2021(令和3)年1月7日(木)に行なわれた開通式では,ナレンドラ・モディ首相が一番列車の出発合図をオンラインで実施した.またオンライン中継により,駐インド日本国全権大使,国際協力機構,州政府高官はじめ日印の関係者が出席し,式典は同国公共放送でも中継された.
 貨物専用鉄道(DFC)西回廊は,2023(令和5)年に全線開通の予定で,デリー—ムンバイ間の輸送時間は,これまでの3日から1日に短縮することができるため,物流効率を大幅に改善することが期待されている.

写真・画像はいずれも日本工営のニュースリリースから