京阪電気鉄道は,京阪線で使用されている6000系(112両)と13000系(85両)において,京阪としては初めてとなる車内広告用デジタルサイネージ(以下:DS)を,2021(令和3)年1月22日(金)から順次搭載すると発表した.
搭載されるDSには,株式会社交通電業社が開発した鉄道車両用ディスプレイと,モバイルクリエイト株式会社の「移動体管理システム」のノウハウを活用したコンテンツ配信システムを採用する.運用業務は,京阪電車の駅と車内広告の運営を受託している京阪エージェンシーが担当する.
車両広告用DSは,1両の乗降用扉6ヵ所のうち,3ヵ所の上部に18.5インチのLCDモジュール(FULL HD対応)を搭載する.1両ごとに通信用の親機が1台と子機2台の計3台で構成されており,親機が4GLTE回線を用いて,モバイルクリエイトの配信システムと接続し,サーバから映像コンテンツを取得する.同一車両内の子機には,車内無線LANを介して映像コンテンツを送信する.また,案内表示装置が持つ車両の位置情報などを活用することで,大阪・京都など特定のエリアに限定して広告コンテンツを放映することができる.
当面は京阪グループ各社の広告を中心とした内容を放映し,本DS搭載車両の増備が進んだ2022(令和4)年春ごろを目途に,京阪グループ以外の事業者の広告放映を開始する予定.
特記以外の画像は京阪電気鉄道提供