東急電鉄は,2022(令和4)年度下期に開業する東急新横浜線の綱島地区に設置される新駅の名称について,公募の結果「新綱島」を選定したと発表した.
駅名募集は,2020(令和2)年8月から9月に,港北区内在住・在職・在学者を対象に実施.(1)新綱島・(2)東綱島・(3)そのほかの候補(自由記入)を回答として設定し,合計1898件の応募があった.選定理由として,「多くの利用客から支持され,新しい駅の新規性を分かりやすく表現する駅名」であることや,「綱島駅の東側にできる新しい駅・路線の新規性や将来性,新幹線アクセス拠点である新横浜駅との親和性や,綱島地区の新たな玄関口として,街全体のさらなる発展への期待を込めた」としている.
新綱島駅は,横浜市港北区綱島東1丁目に建設される予定で,東急で新駅の開業は約20年ぶりとなる.「綱島の街の移り変わりを感じる駅」をコンセプトとし,島式ホーム1面2線構造でホームドアを設置する.改札口は1ヵ所で,エレベータ2基,エスカレータ13基を設置する.
相鉄・東急直通線は,東急東横線日吉駅から相鉄・JR直通線羽沢横浜国大駅間に約10.0kmの連絡線を新設する計画で,この連絡線と相鉄・JR直通線の一部を活用して東急線と相鉄との相互直通運転を行なうもの.東急の営業区間である日吉—新横浜間を「東急新横浜線」,相模鉄道の営業区間である新横浜—西谷間を「相鉄新横浜線」として2022(令和4)年度下期の開業を目指している.これらの連絡線の整備により,神奈川県中央部や横浜市西部と東京都心部が直結され,首都圏の広域的な鉄道ネットワークが形成されるとともに,東急線から新幹線へのアクセスも向上するとしている.
また,上記の神奈川東部方面線事業(相鉄・JR直通線,相鉄・東急直通線)は,都市鉄道等利便増進法にもとづき,国,神奈川県および横浜市の支援を受けて,独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構が整備を行なう.駅名は,整備主体の独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構と営業主体の東急電鉄および相模鉄道が同法にもとづき,神奈川県と横浜市との間で協議を実施し,同意を得たうえで国の認定を受けて正式に決定する.
特記以外の画像は東急電鉄提供