しなの鉄道では,2021(令和3)年3月13日(土)のダイヤ改正にあわせて,新形車両SR1系一般車が営業運転を開始することから,115系のうちS25編成(軽井沢方からクモハ115-1075+クモハ114-1511)とS27編成(軽井沢方からクモハ115-1040+クモハ114-1514)が引退すると発表した.
いずれもダイヤ改正前日の3月12日(金)をもって営業運転を終了する.
S25編成は1981(昭和56)年6月に川崎重工で,S27編成は1978(昭和53)年5月に日本車両製造豊川蕨製作所でそれぞれ新製後,国鉄長野鉄道管理局松本運転所および北松本支所に配置された.
各編成の妙高高原方先頭車であるクモハ114形については,運転台を取り付ける工事を1988(昭和63)年に実施したが,それ以降は大規模な改造工事を受けることなく長野・松本地区を中心に活躍した.
しなの鉄道には2013(平成25)年6月に転入し,しなの鉄道所属車両の中では珍しく,内装などの大規模なリニューアル改造工事を実施していない製造当初の面影を強く残している編成であった.S25編成については2019(令和元)年春に湘南色へ塗色変更を実施している.
2編成は営業運転終了後,ほかの115系車両の安全・安定輸送維持のために必要となる部品取りを行なうために廃車となる.
写真はすべてしなの鉄道のニュースリリースから