南海電気鉄道では,南海本線・高師浜線(高石市)連続立体交差事業について,南海本線上り線高架化工事の進ちょく状況を発表した.
これは,大阪府と高石市とともに,府の都市計画事業として,1997(平成9)年7月から事業に取り組んでいるもので,2016(平成28)年5月の南海本線下り線の高架化に続き,2021(令和3)年5月に上り線(難波方面行き)の高架化工事が完成する.これにより,同市内の13ヵ所の踏切(高師浜線共用踏切4ヵ所含む)が除却され,運転保安の向上や交通渋滞の解消を図る.
また,羽衣駅・高石駅ともに,2021(令和3)年5月の上りホーム使用開始にあわせて,ホーム階上り線側にエレベータ1基,エスカレータ2基を新たに設置する.なお,両駅のホーム階下り線側には,2016(平成28)年5月にエレベータ1基,エスカレータ2基と改札階に多機能トイレを設置している.
高師浜線については,踏切を完全に除却することによる高架化工事の事業効果の早期実現と工事期間短縮のため,2021(令和3)年5月の南海本線高架完成後から2024(令和6)年春(予定)までの間,列車運転を休止し,バスによる代行輸送を実施する.代行輸送区間は羽衣駅から高師浜駅(高師浜線)の間で,高師浜駅の代行バス乗降場は大阪府立臨海スポーツセンター敷地内に設置される.運転ルートや本数などの詳細については,2021(令和3)年4月ごろに改めて発表する.
※新型コロナウイルス感染拡大の状況により,工程に変更の可能性があります(完成予定時期などの詳細については,別途発表されます).
写真上:上り線が高架化する高石駅付近(2020年10月1日撮影)
写真下:工事が進む羽衣駅コンコース階(2020年11月10日撮影)
写真はいずれも南海電気鉄道のニュースリリースから