京福電気鉄道は,北野線の北野白梅町駅について,駅前広場整備と駅舎を新設すると発表した.
北野白梅町駅は嵯峨嵐山の玄関口に位置し,北野天満宮や金閣寺,嵐山へお越しになる観光目的の利用客をはじめ,京都市北西部の交通拠点のひとつとして,多くの沿線在住者に利用されている.
2020(令和2)年3月には,駅に併設した京都市営バス「急行102号系統」の金閣寺・北大路バスターミナル方面行きバス停の供用を開始して結節改善を図り,同時に駅施設のバリアフリー化などを実施した.
駅前広場整備・駅舎新設工事については,2020(令和2)年度計画として,2020(令和2)年11月に着工しており,2021(令和3)年3月下旬の供用開始を目指す.
新たな駅舎は築面積43.68㎡,鉄骨造平屋建てで,駅係員を配置したインフォメーションコーナー,待合時間に利用可能なベンチを設置するなど,利用客への案内業務やサービスの向上を図る.デザインは,嵐山駅をデザインしたGLAMOROUSco.,ltd.代表の森田恭通氏が担当する.天井材には京都の地産材「みやこ杣木(そまぎ)」を全面に使用する.また,モチーフの白梅を柱などにあしらい,夜は穏やかな光で演出するなど,景観に配慮し,地域のランドマークを目指す.
なお,今回の駅前広場整備・駅舎新設工事をもって同駅のリニューアル事業を完了する.
写真:京福電気鉄道提供