×

JR北海道,2021年春のダイヤ見直し内容を発表

JR北海道 キハ261系

写真:JR北海道キハ261系 加藤 勝撮影

JR北海道では,2021(令和3)年春のダイヤ見直しについて検討を進めていたが,その実施内容を発表した.

 これは,新型コロナウイルス感染症収束の見通しが立たず,収入が減少していることを踏まえ,今後も鉄道事業を継続するため,固定費を含めた経費節減を図るもの.「Afterコロナ」の時期が到来しても,鉄道利用の需要は完全には戻らないことも想定し, 鉄道利用の需要変化にあわせた輸送力の提供や柔軟性を持った輸送体系とする.
 特急“北斗”については,23号・24号の運転を取りやめ,“北斗”5号・14号については閑散期の曜日を運休とする.“北斗”24号の運転取りやめにともない,函館行きの最終となる“北斗”22号は,札幌発の時刻を36分繰り下げる. あわせて,“北斗”22号の後続となる“すずらん”10号も札幌発の時刻を28分繰り下げるほか,“北斗”22号については,新函館北斗で新青森行きはやて100号との接続ができなくなる.
 このほか全体的な利用減少を踏まえ,特急“北斗”・“おおぞら”の編成を見直す.これにより,“北斗”は指定席2両を減車し,通常の運転は5両(現行7両)とする.このうち281系で運転する列車のグリーン席は,3号車から2号車に変更する.“おおぞら”は指定席1両を減車し,通常の運転は5両(現行6両)とする.このうち283系で運転する列車のグリーン席は,3号車から2号車に変更する.なお,閑散期の曜日運休とする特急列車の運休日は現在検討中とし,決まり次第発表する.

JR北海道789系1000番台

写真:JR北海道789系1000番台  編集部撮影  札幌運転所にて  2007-7-11(取材協力:JR北海道)

 特急“カムイ”については,札幌・旭川を30分に出発し,前後列車で代替が可能である9号・28号・29号・42号の4本を土休日運転とする.
 特急“大雪”1号〜4号と“サロベツ”3号・4号については,閑散期の曜日運休とする.札幌直通のオホーツク・宗谷・“サロベツ”1号・2号は現行どおり運転する.

JR北海道733系3000番台

写真:JR北海道733系3000番台  編集部撮影  札幌運転所にて  2014-6-16(取材協力:JR北海道)

 札幌圏では,快速“エアポート”などを含め,合計13本を土休日運休とするほか,日中から夜間にかけてご利用が比較的少ない列車7本の運転を取り止める.学園都市線では,札幌—あいの里公園・石狩当別間で運転の一部列車(10本)を,北海道医療大学まで区間延長する.

JR北海道 H100形量産車

写真:JR北海道H100形量産車  加藤 勝撮影  苗穂運転所にて  2019-12-13(取材協力:JR北海道)

 室蘭本線・宗谷本線・石北本線では,H100形(30両)を新たに導入しする.これにより室蘭本線の苫小牧—室蘭間では,66本中43本をH100形で運転し,最大11分(平均4分)速達化する.東室蘭—長万部間では,20本すべてをH100形で運転し,最大11分(平均8分)速達化する.宗谷本線(旭川—名寄間)では,37本中34本をH100形で運転し、ダイヤ調整とあわせて最大31分(平均13分)速達化する.石北本線(旭川—上川間)では,23本中2本をH100形で運転し,駅の廃止とあわせて同区間を最大7分(平均5分)速達化する.なおH100形で運転する列車については,各駅において乗客がボタンを押してドアを開閉し,乗降する方式とする.
 普通列車については,函館本線・留萌本線・根室本線・宗谷本線・石北本線において,朝の通勤通学列車を除く利用の少ない列車の運転取りやめ(合計13本)や編成両数の減車により,動力費などの削減を図る.
 利用の少ない駅については,合計18駅(函館本線1駅,宗谷本線12駅,石北本線4駅,釧網本線1駅)を廃止し,宗谷本線・石北本線の合計18駅(宗谷本線17駅,石北本線1駅)については,2021(令和3)年度から自治体による維持管理に移行する.また,根室本線の音別については,無人化する.
 なお,上記の施策による経費節減効果は,年間約6.2億円(減便・減車など:年間約5.7億円,駅の見直し:年間約0.5億円)としている.
写真はいずれもイメージです.