東京地下鉄(東京メトロ)は,有楽町・副都心線に導入予定の17000系が,2020(令和2)年度「グッドデザイン賞」を受賞したと発表した.
17000系は,これまでの7000系の代替として製造され,「沿線のお客様に末永く親しまれる快適な車両」を目指し,幅広いお客様の乗車目的に寄り添えるようなデザインや安全・安定かつ快適な輸送サービス,環境負荷低減を実現する信頼性の高い技術,さまざまな乗客のニーズに対応したバリアフリー施策を充実させており,2021(令和3)年2月に営業運転を開始する予定である.
乗降性の向上や全車両へのフリースペースの設置など多様なバリアフリー施策に取り組んだ点や,車両内の色彩,高音質スピーカーの採用,セキュリティカメラの設置など,車内の空間性や快適性,安心感の向上に取り組んだ点,さらに車両情報監視・分析システム(TIMAシステム)の導入や,走行車両の機器状態を遠隔でモニタリングできるなど,安全・安定性の向上に取り組んだ点が,都市交通の成熟を思わせるデザインとして評価され,受賞に至った.