日本工営は,バングラデシュ人民共和国のダッカ都市交通整備事業(MRT5号北線)のエンジニアリングサービスに係る業務を,日本工営をはじめとする7社のJV(共同企業体)で受注したと発表した.
バングラデシュ国において日本工営は,MRT6号線の詳細設計・入札支援・施工監理,MRT1号線の詳細設計,ハズラット・シャージャラール国際空港拡張事業,全国送電網整備事業,ハオール地域洪水対策・生計向上事業など25以上の案件・業務を手掛けており,今回のMRT5号北線は,これら事業に続く受注となる.本事業は,急速な都市化と交通量の増加による交通渋滞と環境の悪化に直面する首都ダッカにおいて,東西に横断する都市高速鉄道(MRT5号北線)を建設し,公共交通網のネットワークを形成することで,ダッカ都市圏の輸送需要への対応を図り,交通混雑の緩和を通じた経済の発展や都市環境の改善に寄与するもの.MRT5号北線は,ダッカの交通ネットワークにおいて最初に整備される東西方向を結ぶ路線であり,現在,日本工営で施工管理・詳細設計を実施中のMRT6号線とMRT1号線と接続する重要な路線である.
南北方向に整備された各路線をつなぐMRT5号線により,市内の渋滞解消はもとより都市交通網の機能をさらに高めることが期待されており,本事業において日本工営は,信号・通信システム,ホームドア,自動改札機,変電所,架線などの鉄道システムと車両に関する基本設計,路線計画,駅舎・橋梁・トンネルの詳細設計,入札支援,施工監理業務を行なう.また,駅設計に関してはBIM(Building Information Modeling)を利用し,メンテナンス・維持管理作業の効率化を図る.
画像:事業サイトMAP(日本工営WEBサイトから)