小田急電鉄では,2020(令和2)年度の設備投資計画を発表した.設備投資額は265億円となる.
通勤車両では,5000形を10両4編成新製するほか,1000形1編成をリニューアルし,車いすスペース,車内LCD表示器,自動放送装置の設置に加え,制御装置の更新などによる省エネルギー化や床下機器の低騒音化を図る.
ロマンスカーでは,30000形1編成を「EXEα」リニューアルし,2020(令和2)年5月から運転を開始している.
駅舎改良工事では,参宮橋駅のリニューアルを進め,明治神宮へのアクセスに便利な新改札口の設置や,ホームを温かみのある木の質感が感じられるデザインに改良する.また,7月に駅舎のリニューアルを完了した片瀬江ノ島駅は,引き続き,外構工事や構内店舗工事を行なう.
ホーム上における安全性向上のため,下北沢駅(1・2番ホーム),登戸駅(1・2番ホーム)にホームドアを設置し,2020(令和2)年度中の使用を開始する予定.またホームドアは引き続き,1日の利用者数10万人以上の駅へ優先的に設置を予定している.このほか,安全対策の強化を目的とした法面改修工事,踏切へに高機能障害物検知装置の設置などを進める.
小田急の歴史を後世に伝える「ロマンスカーミュージアム」(小田急線海老名駅隣接)については,2021(令和3)年春に予定される開業に向け,2020(令和2)年度は建築工事や館内コンテンツの製作などを行なう.
画像は特記以外小田急電鉄提供