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JR四国,「藍よしのがわトロッコ」を10月10日から運転

JR四国,「藍よしのがわトロッコ」を10月10日から運転

JR四国は,2020(令和2)年10月10日(土)から,徳島—阿波池田間で「藍よしのがわトロッコ」の運転を開始すると発表した.

 これは,徳島県の協力のもと,四国の観光を元気にする取組「おでかけ。四国家」キャンペーン第2弾として運転するもので,2019(令和元)年11月まで「志国高知 幕末維新号」として運転していたキクハ32+キハ185の2両を使用する.2020(令和2)年度は10月・11月の土日祝日と,3月27日(土)・28日(日)に1日1往復(徳島10:34発→阿波池田13:00着・阿波池田14:39発→徳島17:06着)運転する.2021(令和3)年度は4月から5月と,9月から11月に運転する予定.なお,定期運転日以外については,貸切運転ができる.
 「藍よしのがわトロッコ」は,吉野川が育んだ「阿波藍」,藍で富を築いた藍商人により花開いた阿波おどりをはじめとする徳島の文化や沿線の歴史,地元の食や地酒を吉野川に吹き抜ける風とともに体感する列車とし,下り列車は“藍よしのがわトロッコ さとめぐみの風”,上り列車は“藍よしのがわトロッコ かちどきの風”と,それぞれ列車名を付与する.トロッコ乗車区間は石井—阿波池田間となる.

JR四国,「藍よしのがわトロッコ」を10月10日から運転

 車両外観は,Ai(藍)の字体を阿波おどりの躍動感に見立てたシンボルマークをあしらい,木綿地のテクスチャーをラッピング柄とし,柔らかな風合いのものとした.また,深い藍「かちいろ」へと染まっていくグラデーションと3色の流曲線により,恵みを運ぶ吉野川の流れや豊かで穏やかな阿波の風土を表現している.
 水玉模様は藍の絞り染めをモチーフとし,伝統文化の「ジャパンブルー」に,日本美である無垢なデザインの愛らしさを重ね幅広い年代の方に親しまれるデザインとなっている.このほか,ヘッドマークの「藍」の文字は藍の墨を使用し,列車イメージのもと,徳島県阿南市在住の書家・天羽汕景(あもう さんけい)氏に作成を依頼した.

JR四国,「藍よしのがわトロッコ」を10月10日から運転

 このほか,これまでの観光列車と同じく,車窓ガイドの実施や車内での徳島県ならではの地酒やお土産品,各駅での地元産品の販売も予定しており,詳細が決まり次第発表される.
 あわせて,日本鉄道構内営業中央会員である(有)栗尾商店で販売していた駅弁「阿波尾鶏とりめし」をトロッコ列車オリジナルにアレンジし,トロッコ列車車内限定の「阿波尾鶏トロッコ駅弁」を販売する.駅弁は事前予約制で,乗車日4日前までに電話注文し,下り便「さとめぐみの風」(徳島→阿波池田)の貞光駅以西でのみ購入できる.

JR四国,「藍よしのがわトロッコ」を10月10日から運転

 下り“藍よしのがわトロッコ(さとめぐみの風)”は阿波池田13:00着で,同駅13:32発の“南風”9号に乗車すると,大歩危13:50着となり,大歩危14:21発・多度津17:14着の“四国まんなか千年ものがたり(しあわせの郷紀行)”に乗り継ぐことができる.また,多度津10:18発・大歩危12:48着の“四国まんなか千年ものがたり(そらの郷紀行)”に乗車したあと,大歩危14:03発の“南風”16号に乗車すると,阿波池田に14:23着となり,阿波池田14:39発の上り“藍よしのがわトロッコ(かちどきの風)”に乗り継ぐことができるダイヤとなっている.

画像はいずれもJR四国のニュースリリースから

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