JR東海では,「令和2年7月豪雨」の影響により運転を見合わせていた高山本線のうち,飛騨萩原—飛騨小坂間・渚—高山間の運転が2020(令和2)年7月18日(土)から再開されました.
飛騨萩原—飛騨小坂・渚—高山間では,土砂流入が複数個所でありましたが,土砂の取り除きが完了し,17日(金)には設備点検のための列車が走行しました.飛騨小坂に留置されていたキハ85系は同日夜に名古屋車両区まで回送されています.
運転再開区間は普通列車のみの運転となっており,ダイヤも一部時間帯で変更されています.同区間で普通列車に使用されるキハ25形には「飛騨小坂」や「渚」と表示する設定がないため,種別表示のみで運転されています(写真).
また, 特急“(ワイドビュー)ひだ”号は,本数を減らしたうえで名古屋—下呂間・高山—富山間で運転が行なわれています.引き続き運転を見合わせている飛騨小坂—渚間では,並行する国道41号が被災しており,代行バス輸送を行なうことができない状態が続いています.全線での運転再開まではしばらく時間を要する見込みです.
写真:上呂—飛騨宮田間にて 2020-7-18
投稿:堀江 亮