小田急箱根グループでは,箱根登山ケーブルカーと箱根ロープウェイの乗換駅である早雲山駅舎の全面リニューアルを完了し,2020(令和2)年7月9日(木)から供用を開始すると発表した.
新駅舎は「交通結節点としての乗り換え機能強化」をテーマに,鋼索線(ケーブルカー)では日本初となる「昇降式ホーム柵」が乗降ホームに設置された.あわせてエレベータの増設とエスカレータ・多機能トイレも新設し,バリアフリー化を図っている.また,授乳室や救護室の設置や,1階フロアに噴石対策を施すことにより,大涌谷周辺で火山活動が活発化した場合には,一時避難施設としても利用可能となっている.
さらに駅舎2階部分には,「大自然が一望できる駅舎の稀有な立地特性」を活かして,展望テラス・足湯・ショップからなる新スポット「cu-mo(クーモ)箱根」がオープンする.展望テラスでは,新鮮な空気に触れながら,箱根外輪山や強羅の街並みに加え,相模湾までが一望できるほか,足湯では強羅温泉とともに,ここでしか味わうことができない飲食メニューや風景が楽しめる.
また,高さ4485mm(しあわせはこぶ)の真っ白なポストを設置しており,ショップで購入したポストカードに切手を貼付して投函すると,大涌谷の風景印が押印され郵送される.
なお「cu-mo」の名称は,駅名「早雲山」の「雲(くも)」と,箱根の伝統工芸である寄木細工を表す「木(もく)」から,シンプルで親しみやすいものとして名付けられた.
写真はすべて小田急電鉄提供