JR東海・近畿日本鉄道・養老鉄道は,2020(令和2)年8月30日(日)の始発列車から,桑名駅の自由通路と橋上駅舎の供用を開始すると発表した.
これまで桑名駅では駅の東西を行き来する場合,駅の入場券を購入し改札内を通行するか,踏切まで,う回する必要があったが,現在の桑名駅がある位置から南へ約80mの位置に自由通路を整備するとともに,3社の桑名駅を自由通路に面する形で移設し橋上化する.供用開始にともない,8月29日(土)の最終列車後に現在の改札口と,こ線橋は閉鎖となる.
自由通路は延長約176m,幅員6mで,東口・西口にそれぞれ車いす対応エレベータ1基と,西口にエスカレータ1基を備える.
橋上駅舎は鉄骨造とし,JR部分の面積が約1600㎡で,車いす対応エレベータ2基(上下ホーム各1基),エスカレータ4基(上下ホーム各2基)と改札内に多機能トイレを備える.
また近鉄・養老鉄道部分は,面積が約1400㎡で,車いす対応エレベータ3基(近鉄上下ホーム各1基,養老鉄道1基),エスカレータ2基(近鉄上下ホーム各1基),と近鉄改札内に多機能トイレを備える.近鉄と養老鉄道の乗換えについては,これまでどおり近鉄四日市方面ホームと養老鉄道ホームの乗換改札口を利用する.なお,乗換改札口は現在の位置から南側に変更する.
このほか,名産品のPRを通じた地域への貢献と,桑名を訪れる利用客へのおもてなしの意味を込めた近鉄の取り組として,市を象徴する名産品「桑名のはまぐり」をイメージしたタイルを,近鉄コンコースおよび男女トイレに設置する.