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横浜市交通局,2020年度予算案の概要を発表

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2020年3月29日掲載
横浜市交3000V形

写真:横浜市交通局3000V形  編集部撮影  上永谷車両基地にて  2017-3-23(取材協力:横浜市交通局)

横浜市交通局では,2020(令和2)年度予算案の概要を発表した.

 地下鉄施設・車両の更新については,ブルーライン3000R形(2編成)とグリーンライン10000形1次車(9編成)の主要電子部品を更新する.またブルーラインのうち3000A形については,導入から約28年が経過し,車体や主要電気品が劣化傾向にあるため,3000A形を代替する車両を製造する.代替車両は2017(平成29)年度に3000V形(1編成)が導入済みであるが,2020(令和2)年度から2021(令和3)年度までに設計・製造を行ない,2022(令和4)年から7編成を順次導入する.さらに,信号保安装置・変電所機器の更新や,塩害区間の構築補修,軌道改良工事の継続実施などに取り組む.

横浜市交10000形

写真:横浜市交通局10000形  編集部撮影  川和車両基地にて  2007-10-19(取材協力:横浜市交通局)

 また,グリーンラインの混雑緩和策として全17編成中10編成の6両化が計画されているが,2020(令和2)年度は駅ホームの延伸工事に着手し,車両基地内の土木工事なども実施する.
 車内案内表示システムについては,引き続き改修を進める.ブルーラインでは現行のLEDスクロール式から,全扉で動画再生が可能な2画面の液晶式に変更し,他社線の運行情報などの情報提供や動画を活用した広告事業の拡大に取り組む.あわせてグリーンラインについても,駅ナンバー表記や案内文の多言語化を実施し,車外表示についてはフルカラー表示とすることで視認性の向上を図る.
 脱線・オーバーラン事故対策として,横取り装置を使用している全7ヵ所については,横取り材が定位にある状態を直接検知する可動式検知器に変更する.これにより,横取り材が定位に収まっていないと警報を止めることができない仕組とする.あわせて,信号装置と連動させる改修を行ない,列車を侵入させない仕組を2020(令和2)年度末までに導入する.
 踊場駅の引込み線については,万一運転士がブレーキ操作をできない状態になった場合でも,列車を自動的に停止させることで竈突を防止するオーバーラン防止装置を導入する.装置の方式は,湘南台駅に設置してある過走防止制御装置(ORS)を予定しており,2022(令和4)年度の運用開始を予定している.
 このほか,地下鉄事業では,3号線延伸事業の推進,駅の大規模改良工事,相鉄・東急直通線との接続にともなう工事の推進などが計画されている.さらに災害対策の強化として,引き続き,早期運行再開のための耐震補強工事の実施や,サードレール脱落防止,浸水・洪水対策などを実施する.