奈良市は,2020(令和2)年4月19日(日)から近鉄大和西大寺駅南北自由通路の一部供用を開始すると発表した.
近鉄大和西大寺駅は現状,大形商業施設を有する居住エリアを駅・軌道が横断しており,南北の歩行者ルートは踏切もしくは地下通路を通行しなければならなかった.また歩行者ルートは,歩道(通路)幅が狭く,バリアフリーに対応していない状況にあり,西大寺地区の一体的な街づくりにおいても課題となっていた.この課題解消に向け,近畿日本鉄道とともに2017(平成29)年11月から南北自由通路の整備に着手した.
当初の計画では2020(令和2)年夏ごろに南北自由通路の一部供用開始としていたが,予定より早く一部通行可能な状態にできる目処が立ったため,当初計画より3ヵ月前倒しとなる4月19日(日)から南北自由通路の一部供用を開始する.なお,供用開始時刻は始発前の午前5時ごろを予定している.
自由通路は延長75.5m(階段除く)で,有効幅員が通路部分6m,階段部分2.4mとなっている.関連施設として,北口側に階段2ヵ所,エレベータ1基,上り専用エスカレータ1基を設置.また南口側には階段2ヵ所,エレベータ1基,上り専用エスカレータ1基が設置される.なお,エレベータを利用して自転車の通行も可能.また,今回の一部供用開始時は,北側の階段1ヵ所とエスカレータが整備中のため利用はできない.
南北自由通路の完成は,2021(令和3)年3月末の予定で,南側駅前広場についても,同時期の工事完成を目標に工事が進められている.
写真・画像はすべて奈良市提供