京都丹後鉄道では,走るダイニング列車“丹後くろまつ号”の2020年春・夏コースの運転を2020(令和2)年4月3日(金)から開始すると発表した.
2020年春・夏商品では,温故知新をテーマに「森の朝食コース」・「お伽御膳コース」・「大人のスイーツコース」・「丹後地肴コース」の4コースを運転する.
それぞれ,伝統や伝説にもとづいたコース設定で,由緒ある懐かしさや親しみやすさをベースに,沿線地域とっておきの旬の食材をふんだんに使用する.「森の朝食コース」(税込4400円)では,宮津湾・伊根湾と姉妹湾提携のモン・サン=ミシェル湾にちなみ,フランス・ブルターニュ地方伝統のクイニーアマンなどに,マリアージュフレール紅茶を提供.また,丹波の氷上ヨーグルトとチーズをあわせたクレームダンジュには,地元の季節の果物を使用したソースをかけ,丹鉄オリジナルブレンドの丹鉄珈琲とともに味わえる.
「お伽御膳コース」(税込11000円)は,丹後の地・伊根の伝承が発祥とされる浦島伝説をモチーフに,亀に乗って竜宮城に向かうシーンをイメージして華やかに盛り付けをした前菜や,開け ると煙がもくもくと上がる玉手箱に入ったスイーツなど,物語仕立てとなった丹後の幸がたっぷり堪能できる.
「大人のスイーツコース」(税込4200円)は,過去のコースでもおなじみ西舞鶴の洋菓子店「アメイロ ビストロ アルル」と,“丹後くろまつ号”で初の提供となる東舞鶴のパン屋「ブーランジェリー モンクール」が初めてタッグを組み,このコース向けに特別に作り上げた大人のスイーツプレートを提供.途中通過する沿線の絶景スポットである由良川橋りょうや奈具海岸で,ゆっくりと海の景色を眺めながら食事を楽しむことができる.
「丹後地肴コース」(税込5200円)は,地元食材とその日あがった魚にこだわる宮津の寿司店「なみじ」が担当.昔ながらの漁法で上がった,宮津の朝獲鮮魚をはじめ,丹後の食材・地酒・地ワインをふんだんに使用し,車窓から望む丹後の夕暮れの景色とともに,豊かな海と大地の恵みである料理と地酒のマッチングを味わうことができるコースとなっている.
運転ルートはコースによって異なり,「森の朝食コース」は福知山→天橋立間,「お伽御膳コース」「丹後地肴コース」は天橋立→西舞鶴間,「大人のスイーツコース」は西舞鶴→天橋立間で運転する.定員は1コースあたり30名で,曜日により定期運行と貸切運行をそれぞれのコースで実施する.
なお申込みは,京都丹後鉄道WEBサイトで受付を開始している.
写真はいずれも京都丹後鉄道提供