JR北海道は,北海道新幹線札幌駅の工事実施計画の一部を変更すると発表した.
これは,鉄道・運輸機構から委託を受けて進めている設計などの進ちょく状況や,北5西1地区の再開発との調整にともなうもので,2018(平成30)年3月に開催された「北海道新幹線札幌駅ホーム位置に係る調整会議」での現計画から内容を一部変更する.
新幹線専用改札口については,利用客のわかりやすさを考慮し,現計画の1階から3階に変更し,在来線改札や新幹線・在来線乗換え改札と同じフロアに集約する.また,再開発ビルと接続することで,バス・地下鉄・タクシーとの交通結節機能を確保するほか,交通広場の利便性を高める.
新幹線の平面線形とホームの位置については,札幌市とともに検討を行なう創成東地区への新幹線東改札の位置が容易となるよう,新幹線の平面線形を見直し,下りホームの位置を南側に約1.5m,東側に約25m移動する.あわせて,上下ホームの幅員についても変更する.
在来線との乗換えに使用する,こ線橋については,こ線橋と在来線ホーム接続部の通路幅を広くするために,現在の計画位置から約50m西側(在来線のホーム中心側)とする.これにともない,東西連絡通路が約50m延長される.
詳細な設計については今後順次行なわれるが,工期・工事費については,現計画の範囲で収まる見込みとしている.また,新幹線専用改札の位置と新幹線の平面線形とホームの位置については,今後,詳細な検討による計画の精査完了後に,建設主体である鉄道・運輸機構から必要な工事実施計画の変更手続きを行なうこととなる.
特記以外はすべてJR北海道のニュースリリースから