近畿日本鉄道では,2020(令和2)年2月1日(土)から,全特急列車の座席を全席禁煙化すると発表した.
これまで近鉄の特急車両については順次喫煙室を設置し,全席禁煙化工事を進めてきたが,大半の列車が喫煙室付きの車両となったことや,2020(令和2)年4月1日(水)施行の改正健康増進法を踏まえて,今回の全席禁煙化を実施するもの.
現在,喫煙室のある列車は50000系「しまかぜ」,23000系「伊勢志摩ライナー」,21000系「アーバンライナーplus」,21020系「アーバンライナーnext」,26000系「さくらライナー」と12200系を除く汎用特急車両.また,2020(令和2)年3月14日(土)から運転を開始する80000系「ひのとり」にも設置される.
観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」の16200系は,運転開始当初から全車禁煙であり,12200系については喫煙室のない編成となる.12200系については,現在喫煙席として運転している車両の車両整備を順次行なう.このため,2月1日(土)から3月中旬までの間,未整備の車両分については,特急券の発売を行なわず,整備後に運転する車両が確定次第,発売する.なお,12200系車両は,2020(令和2)年度末までに,順次特急列車の運用から外れる予定とのこと.
あわせて,大阪難波—大阪上本町間と近鉄奈良・近鉄名古屋・大阪上本町・京都・大阪阿部野橋の各駅については,改正健康増進法において屋内扱いとなるため,特急列車内の喫煙室の利用はできない.
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