JR北海道は,2020(令和2)年3月14日(土)にダイヤ改正を実施すると発表した.
北海道新幹線は,東北新幹線の増発にあわせて“はやぶさ”の号数を変更する.このうち2本については時刻を見直し,新函館北斗駅での特急“北斗”への乗換え時間を短縮する.一部の“はやぶさ”において,盛岡駅での秋田新幹線“こまち”との乗換え時間を短縮することで,秋田—新函館北斗間の所要時間を短縮する.
在来線の札幌圏では,快速“エアポート”の増発をはじめとする輸送体系見直しを実施する.これは,近年増加するインバウンドに対応する必要があることに加え,札幌市内への都心回帰が進むなど利用状況が変化していることから,快速“エアポート”を毎時5本化し,32本増発することで,空港アクセスを増強する.また,増発する快速“エアポート”のうち4本を速達タイプの「特別快速」とする.
区間快速“いしかりライナー”は,すべて各駅停車化し,利用が増えている快速通過駅の列車本数を増やすとともに,日中時間帯(10時台〜16時台)を中心に毎時1往復程度の列車見直しと運転間隔を調整することで,利用しやすいダイヤとする.
このほか,札幌発6時台への小樽行き新設や,小樽発7時台に札幌行きを増発する.観光需要がある札幌発9時台と小樽発19時台については快速運転の時間帯を増やし,新千歳空港—小樽間をとおして運転する快速“エアポート”とする.夕通勤時間帯は,札幌発手稲方面行き列車について,列車の運転間隔の調整や6両編成化を実施する.学園都市線では,札幌発22時台の列車を20分ヘッドダイヤとする.
“スーパー北斗”,“スーパーおおぞら”,“スーパーとかち”については,愛称名の「スーパー」をすべて取りやめる.現在,函館・帯広・釧路方面の特急はすべて“スーパー○○”に統一されているなど,これまでの旧形車両との差別化を図るという意義が薄れてきたことから,列車愛称名から「スーパー」を外す.
特急“北斗”は,民族共生象徴空間「ウポポイ」開設に向けて,24本中19本を白老駅に停車させる.“おおぞら”には,キハ261系20両を新製投入し,キハ283系で運転している12本中6本を置き換える.
なお,利用の少ない根室本線 古瀬駅と釧網本線 南弟子屈駅の2駅については,今回の改正にあわせて廃止する.
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