JR西日本,フルスクリーンホームドアの1次試作機が完成

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2019年11月21日掲載
JR西日本,フルスクリーンホームドアの1次試作機が完成

JR西日本は,2023(令和5)年に開業予定のうめきた(大阪)地下駅での実現を目指し,あらゆる車種に対応できる世界初の方式となるホームドアの開発に着手し,1次試作機が完成したと発表した.

 うめきた(大阪)地下駅は,概ね20年後の3つのありたい姿「さらなる安全と安定輸送の追求」「魅力的なエリア創出の一翼を担う鉄道・交通サービスの提供」「持続可能な鉄道・交通システムの構築」の実現にむけて取り組む「JR西日本技術ビジョン」の具体化に挑戦する駅と位置づけ,「『あなた』が笑顔になる駅」をコンセプトに検討を進めている.同駅においては,2031(令和13)年開業予定のなにわ筋線まで見据えると,入線車種が多様となることが想定される.このため,現在JR西日本で展開している昇降式ホーム柵や,各メーカーにて開発中の新形ホームドアでも対応が困難であるため,車種に応じて自在に開口を構成できるホームドアの構想・開発に着手した.

JR西日本,フルスクリーンホームドアの1次試作機が完成

 新開発のホームドアは,JR西日本テクシアとナブテスコが共同開発した世界初方式のフルスクリーンホームドアで,1次試作機3ユニット分を製作(車両1両分は5ユニット).ひとつの親扉の両側に2つの子扉を配置したユニットを連続して上部からつり下げる.子扉が親扉の裏側に収納されつつ,ユニット自体も左右に自在に動作することで,開口を自在に構成が可能となる仕組み.また,上部マシンケースに駆動部,配線を収納することで,扉部のスリム化を実現する.

JR西日本,フルスクリーンホームドアの1次試作機が完成

 システム面では,入線する車種・編成を,2Dセンサによるセンシングと車両に搭載したIDタグにて判別する(これまでのホーム柵システムで導入済み).また万一ホームドアと乗客の衝突やホームドアと車両間に乗客が取り残された場合は,モータ過負荷検知機能と2Dセンサ,3Dセンサを設置し,安全性を確保する.
 今後はホームドアについて,さらなる開発・検証を進めるとしている.

写真はすべてJR西日本ニュースリリースから