JR東日本新潟支社は,2019(令和元)年10月5日(土)から営業運転を開始したHB-E300系「海里」について,このほど内外装を新潟車両センターで公開した.
HB-E300系「海里」は,新潟・庄内の食と景観を楽しむことができる列車として導入されたもので,酒田方からHB-E301-6+HB-E300-106+HB-E300-6+HB-E302-6の4両編成.すべての車両で客室設備が異なり,特徴的な設備が設けられている.
1号車のHB-E301-6は一般座席車で,前位側から展望室,客室,出入り台,便洗面所の構成.客室は,座席部を高床構造とし回転式リクライニングシートを配置.腰掛けは窓側向きに約3度回転させた状態で固定する構造となっている.
2号車のHB-E300-106はコンパートメント車両.山側に通路,海側に4人用の半個室を8室配置し,後位側に荷物スペース,業務用室と出入り台が設けられている.座席は,リゾートしらかみ「青池」編成と同様に室内をフラット化できる構造となっている.
3号車のHB-E300-6は供食設備を設けたサービスカウンターとイベントスペースを設けた車両.前位側から車両中央部付近まで山側に供食設備を設け,中央部付近にサービスカウンター,後位車端部には,出入り台と便洗面所が設置されている.
4号車のHB-E302-6はダイニングをイメージした車両で,前位側から展望室,客室,出入り台を設置.客室は,海側の前位側に4人用のボックス席を3組,後位側に窓向きの2人用のベンチシートを2組,山側に2人用のボックス席を4組配置している.
HB-E300系「海里」は,金・土・祝日を中心に,新潟—酒田間で運転されている.
写真はいずれも編集部撮影(取材協力:JR東日本)