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相鉄12000系が「グッドデザイン賞」を受賞 相鉄デザインブランドアッププロジェクト・二俣川ゲートステーションなども同時受賞

相模鉄道12000系

写真:相模鉄道12000系  編集部撮影  厚木操車場にて  2019-4-5(取材協力:相模鉄道)

相模鉄道は,相鉄・JR直通線用車両の12000系と「相鉄デザインブランドアッププロジェクト」「二俣川ゲートステーション」が「グッドデザイン」を受賞したと発表した.

 12000系は「安全・安心・エレガント」をコンセプトにした,相鉄・JR直通線用の新形通勤車両として製造.2016(平成28)年・2018(平成30)年にそれぞれグッドデザイン賞を受賞した9000系,20000系のコンセプトを継承しながら,安全性,機能性,デザイン性をさらに進化させ,ダイバーシティ時代のユニバーサルな通勤車両の典型を目指した.
 東京都心への直通運転という相模鉄道の新しい経営環境への熱意と,相鉄沿線の地域性を意識したアイデンティティーを感じる車両であり,通勤形車両としては珍しく,強い自己主張が感じられる点や,車内外のパーツひとつひとつも利用者本位で丁寧に作り込まれている点,他社との差別化が見事に図られている点などが評価された.

相鉄12000系が「グッドデザイン賞」を受賞

 「相鉄デザインブランドアッププロジェクト」は,相鉄線沿線の街づくりとブランド価値向上のために,利用客との最大の接点となる駅舎,車両,制服,商業施設などを,統一したデザインコンセプトにもとづいてリニューアルし,認知度と好感度の向上を図ることで,「選ばれる沿線」の実現を目指す取り組み.
 プロジェクトについて関係者全員が共有できるコンセプトを掲げ,素材や色,フォント,照明など細部をコントロールすることで,駅舎から車両への利用者の動線を丁寧につくり上げている点が評価された.

相鉄12000系が「グッドデザイン賞」を受賞

 「二俣川ゲートステーション」は,二俣川駅の自由通路と広場空間を中心に,商業施設や,オフィス,集合住宅のほか,コワーキングスペース,医療モール,認可保育園など,複合施設群を配しネットワーク化し,あわせて複合施設群の利用者・居住者のコミュニティー形成のための諸活動を展開する取り組み.
 「エキナカ」のにぎわいでは,駅外にその恩恵が流れ出ず,地域の発展には結び付きづらいという問題があるが,「二俣川ゲートステーション」は,「エキソト」と命名したくなるような,駅を核とした中小規模のまちづくりの可能性と手がかりが感じられる点が評価された.
 相模鉄道では,このほか,駅前の「ひろば」を囲むように,分譲マンション・賃貸マンション・高齢者住宅を整備し,多世代共住環境を創出などを行なった集合住宅群「みなまきみらい多世代共住モデル」が「グッドデザイン賞」を受賞している.

写真:特記以外は相鉄グループニュースリリースから

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