JR東日本,新幹線線路設備モニタリングに向けた新形保守用車を試験導入

JR東日本,新幹線線路設備モニタリングに向けた新形保守用車を試験導入

JR東日本では,ICTを活用した研究開発の一環として,新幹線における線路設備モニタリングに向けた新形保守用車を試験導入すると発表した.

 現在JR東日本の新幹線では,線路全体の保守・機能状態を把握するため,専用の検測車両(East-i)による定期的な線路のゆがみの測定や,人や検査装置を活用した検査を実施している.今回,新たに開発した「新幹線線路設備モニタリング装置」を搭載した新形保守用車を導入することで,線路状態の検測精度向上や作業員の労力の軽減を目指す.
 「新幹線線路設備モニタリング装置」を搭載した専用保守用車は,愛称を「SMART-i」とし,CBM(状態を把握して最適な時期に補修を行なうメンテナンス手法)の実現のため,各種センシング技術を統合し,効率かつ効果的な検査をスマート(手際よく,賢明な)に行なうことを目指す意味を込めた.また,JR東日本の総合検測車である「East-i」の「-i」を付与し,検測車としてのイメージを踏襲,親しみやすい名称とした.

JR東日本,新幹線線路設備モニタリングに向けた新形保守用車を試験導入

 「新幹線線路設備モニタリング装置」は,「軌道材料モニタリング装置」と「分岐器・軌道変位検査装置」で構成される.「軌道材料モニタリング装置」は,レールとマクラギを固定する金具(レール締結装置)の状態をカメラで撮影し,画像解析を行なうことで,レール締結装置などの材料の異常の有無を抽出する.「分岐器・軌道変位検査装置」は,加速度計とレーザセンサにより,分岐器と線路のゆがみの測定を行なう.
 今後は,2019(令和元)年10月から2021(令和3)年3月までに,東北・上越・北陸・山形・秋田新幹線で検測データの精度の検証,機器の耐久性,データ解析のシステム構築などの運用に向けた課題について試験を行なう予定.なお,「SMART-i」の実導入は,試験結果を踏まえて検討を進めるとしている.

写真:いずれもJR東日本ニュースリリースから