JR北海道と東京急行電鉄は,東急電鉄の観光列車「THE ROYAL EXPRESS」を北海道で運転する計画について,概要を発表した.
これは,北海道胆振東部地震の影響を受けた北海道を応援するため,観光振興と地域活性化を目的として,2019(令和元)年2月に観光列車の走行プロジェクトを両社とJR東日本,JR貨物の4社連携で立ち上げたもの.今回の連携により,観光列車を訴求力のある旅行商品に仕立てることで,北海道の観光資源の魅力発信を行なう.JR東日本は電源車を東急電鉄に譲渡し,JR貨物は北海道内で運行する車両を北海道までの回送・運搬を担当する.
運転期間は,2020(令和2)年8月を予定し,札幌を出発後,十勝エリアや知床エリア,旭川・富良野エリアを列車やバスなどで巡り,札幌へ戻る3泊4日の周遊プランとなる予定.北海道の大自然とその恵み,大地に根ざした人々とのふれあいを通して,世界に誇る北の大地における豊かな時間の過ごし方を提供し,利用客の記憶に残る最高の「美しさ、煌めく旅。」へ案内するとしている.
列車の動力となる機関車(JR北海道所有)は「北海道の力強く明るく元気な太陽の色・収穫の色」として「橙・オレンジ」を,列車内サービス用電力を供給する電源車(東急電鉄所有)は「『THE ROYAL EXPRESS』のロイヤルブルーとオレンジを粋につなぐ色」として「白・ホワイト」をメインカラーとし,北海道の自然豊かな緑の中を走る「THE ROYAL EXPRESS」のロイヤルブルーに橙,白が融合し,旅を楽しく美しく演出.また,一部駅においても旅を彩る演出として装飾を行なう予定.
なお,本列車および駅の装飾は,「THE ROYAL EXPRESS」を手掛けた水戸岡鋭治氏がデザインする.
写真はいずれも東京急行電鉄提供