JR西日本では,2019(令和元)年9月30日(月)に和歌山線・桜井線などへの227系1000番台の投入が完了すると発表した.
227系1000番台は,和歌山線・桜井線と紀勢本線の一部向けの2両編成として28編成計56両が製造される.これまでの近畿エリアの車両デザインを継承し,車体には,奈良と和歌山に共通する文化・歴史・自然の奥深さを表現した緑色とした.車内はオールロングシートで,各扉上にはLED式の案内表示器のほか,ワンマン運転対応として整理券発行機や,2020(令和2)年春からサービスが開始される予定の車載形IC改札機も設置されている.
今回の投入完了にあわせて,227系を使ったイベントが開催される.2019(令和元)年12月7日(土)は,「奈良まほろばソムリエの会」と協力し,万葉歌碑などを辿りながら「山の辺の道」を歩く『JR万葉まほろばウォーク(仮称)』が行なわれる.イベントでは,227系1000番台を使用したウォーキング参加者専用の臨時列車を,奈良から巻向まで運転(奈良11時30分ごろ発)する.臨時列車の車内では「奈良まほろばソムリエの会」の会員による万葉集のミニ講座を実施し,巻向からは同会会員のガイド付きで万葉歌碑などを辿りながら大神神社まで,約3時間のウォークイベントとなる.
さらに,近畿大学経営学部商学科名渕ゼミの学生考案による,万葉まほろば線「三輪エリア」誘客キャンペーン(仮称)を実施する.これは,若者目線で「三輪エリア」に行きたくなるような,周辺素材の発掘,素材の磨き上げ,宣伝告知方法について検討を行なうもので,その成果を誘客キャンペーンとして展開するとしている.