西日本鉄道では,福岡市と進めている天神大牟田線連続立体交差事業(雑餉隈駅付近)にともない高架駅となる雑餉隈駅の外装デザインイメージが決定したと発表した.
雑餉隈駅のデザインコンセプトは,「歴史を受けつぎ未来につなげる親しみのエントランス」とし,歴史ある街の雰囲気を壊さないデザインを目指すとともに,創業の街でもある雑餉隈で新しいデザインによって新旧融合を図る.基本コンセプトは,福岡県とともに高架化工事を進めている春日原—下大利間の4駅(雑餉隈・春日原・白木原・下大利)共通の「街のエントランスをつくる」となっている.
イメージカラーは,太宰府往還の宿場町であったことからモノクロモノトーン,アクセントカラーは,食料倉庫や旅籠・茶屋が軒を並べていたとされていることから,穀物を連想させる黄蘗(きはだ)色とした.また,イメージマテリアルは,航空機工場があった自衛隊基地,バイク部品メーカー創業の地にちなみ,金属とする.
福岡市事業区間については,全体事業費が約415億円で,7ヵ所の踏切を廃止する.2020(令和2)年度末に福岡市事業区間と福岡県事業区間を同時に鉄道高架切替え後,2021(令和3)年度に雑餉隈駅高架駅舎が完成する予定.さらに,2021(令和3)年度末には雑餉隈—春日原間に新駅を設置し,2023(令和5)年度までの事業完成を予定している.
写真はいずれも西日本鉄道のニュースリリースから