JR東海は,「N700S」に搭載されたバッテリ自走システムの試験の様子を,2019(令和元)年7月10日(水)に三島車両所で報道陣に公開した.
東海道・山陽新幹線の次世代車両として開発が進められている「N700S」には,高速鉄道用の車両としては初めて,自走用のリチウムイオンバッテリが搭載されている.これは,災害時など長時間の停電でトンネル内や橋の上で停止した際に,安全な場所まで移動できることを目的としたもので,2018(平成30)年9月には基本性能試験として約5km/h走行し,機能に問題がないことが確認されている.
今回は,16両編成中4両(4・8・9・13号車)にバッテリを搭載し,実使用時を想定した約30km/hで,約3.2kmの区間を自走した.
写真は伊藤久巳撮影 三島車両所にて(取材協力:JR東海)