JR東日本は,中央快速線用E233系0番台のうち,中間車にトイレを設置する工事を行なった編成を報道陣に公開した.
今回公開されたのは,豊田車両センター所属で貫通10連のT37編成.トイレは4号車のサハE233-537,4位側端部に設置された.トイレ設置工事は東京総合車両センターで施行し,これまであった窓は埋め込まれている.トイレは車椅子対応の大形タイプで,その前は車椅子やベビーカーの設置が可能なフリーペースとされた.定員は従来の160名から155名に減少し,優先席も7人掛の腰掛けに移設されている.
今回のトイレ設置にともない,編成内で組替えが行なわれ,東京方からクハE233-37+モハE233-37+モハE232-37+モハE233-237+モハE232-237+サハE233-537+サハE233-37+モハE233-437+モハE232-437+クハE232-37だった組成は,クハE233-37+モハE233-37+モハE232-37+サハE233-537+モハE233-237+モハE232-237+サハE233-37+モハE233-437+モハE232-437+クハE232-37に変更されている.
このT37編成は,2019(令和元)年5月27日(月)に営業運転を開始する予定で,設置されたトイレは当面使用禁止とし,2019(令和元)年度末から使用が開始される予定.今後,中央快速線ではグリーン車の連結が予定されており,今回のT37編成では,今後の2階建てグリーン車2両組込みに備えて,モハE232-237にSC86形補助電源装置(SIV)が新設されている.また,3号車(モハE232形0番台)と新4号車(サハE233形500番台)の間は連結器が密着連結器に変更されている.
なお,6+4両の分割編成となっているH編成については編成内での組替えは行なわれず,現行の4号車モハE233形200番台にトイレが設置されることになっている.トイレ設置工事は長野総合車両センターでも実施される予定.
写真はいずれも編集部撮影(取材協力:JR東日本)