小田急電鉄では,2019年度の設備投資計画を発表した.設備投資額は327億円となる.
通勤車両では新形車両5000形を10両1編成製造するほか,1000形2編成をリニューアルし,車いすスペース,車内LCD表示器,自動放送装置の設置に加え,制御装置の更新や車内照明のLED化による省エネルギー化,主電動機・コンプレッサなどの床下機器の低騒音化を図る.ロマンスカーでは,30000形1編成を「EXEα」にリニューアルする.
駅舎改良工事では,参宮橋,下北沢,向ヶ丘遊園,片瀬江ノ島のリニューアルを引き続き進める.ホーム上における安全性向上のため,代々木上原(1・4番ホーム),東北沢,世田谷代田,梅ヶ丘でホームドアを設置し,2019年度中の使用を開始する予定.また,2022(令和4)年度までに1日の利用者数10万人以上の駅へのホームドア設置を計画する.このほか,安全対策の強化を目的とした耐震工事や法面改修工事,踏切の安全対策などが進められる.
小田急の歴史を後世に伝える「ロマンスカーミュージアム」(小田急線海老名駅隣接)については,2021(令和3)年春に予定される開業に向け,2019(令和元)年度は施設建物を建設する.