東京急行電鉄は,東北電力と東急パワーサプライの協力により,東急世田谷線において,水力と地熱のみで発電した再生可能エネルギー100%による運転を開始したと発表した.
これまで世田谷線では,1年間で東京ドーム約5.2個分の1263t-CO2の二酸化炭素を排出していたが,都市形鉄軌道線において,再生可能エネルギー100%による通年・全列車の運転としては日本で初めてとなる.
東急電鉄は,2018(平成30)年度からの中期経営計画におけるスローガン「Make the Sustainable Growth」を実現するにあたり,重要テーマのひとつとして「低炭素・循環型社会」を位置付けており,今回の事業はその一環として実施する.また,東北電力では,東北・新潟エリアに豊富に賦存する再生可能エネルギーを将来にわたり有効活用していくため,再生可能エネルギー事業の拡大を進める.東急パワーサプライは,東北電力の取次事業者として今回の事業に参加しており,身近に利用する都市形通勤電車への電力サービスの提供を契機として,将来にわたり沿線生活におけるさまざまな環境課題への対応に取り組むとしている.
写真:東京急行電鉄300系 百々貴俊撮影 若林—松陰神社前間にて 2017-9-11
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