JR東日本,5月からE956形「ALFA-X」の走行試験を開始

JR東日本,5月からE956形「ALFA-X」の走行試験を開始

E956形「ALFA-X」1号車のイメージ

JR東日本は,新幹線の試験車両E956形「ALFA-X」(アルファエックス)の走行試験を,2019年5月から開始すると発表した.

 同社では,グループ経営ビジョン「変革 2027」における次世代新幹線開発について,「さらなる安全性・安定性の追求」,「快適性の向上」,「環境性能の向上」,「メンテナンスの革新」の4つのコンセプトで進めており,次世代新幹線の開発を進めるための試験プラットフォームとして,E956形「ALFA-X」の製作を進めてきた.

JR東日本,5月からE956形「ALFA-X」の走行試験を開始

E956形「ALFA-X」10号車のイメージ

 E956形は10両編成で,愛称名の「ALFA-X」には,「Advanced Labs for Frontline Activity in rail eXperimentation=最先端の実験を行なうための先進的な試験室(車)」の意味が込められている.1号車はE5系と同等の室内空間を確保した先頭形状,10号車はトンネル突入時の圧力波を抑えて環境性能を追求した先頭形状が採用されている.各車両に測定機器を搭載して走行し,3・5.7号車では窓の大きさや有無による車両構造や客室内環境などの評価,8号車では車内を2つにわけ,客室環境の比較評価が実施される.

JR東日本,5月からE956形「ALFA-X」の走行試験を開始

E956形「ALFA-X」の編成デザインイメージ

 走行試験は,東北新幹線の仙台—新⻘森間を中心に,2019年5月から2022年3月までの間,営業列車の走行しない夜間に週2回程度実施する.車両性能試験のため数回程度,最高速度400km/hでの走行を行なうほか,最高速度360km/hまでの走行を実施する予定.
 試験では,次世代の新幹線における環境性能の向上のほか,これまで進めてきた地震対策を含む安全性向上などの開発の検証を行なうため,試験車両を使用した⻑期的な走行試験を実施する.さらに,将来の自動運転を目指す上で,出発から高速走行,停車に必要な加速・惰行・減速といった列車運転に欠かせない機能のスムーズな車両の制御を実現するため,基礎的な研究開発を行なう.

写真はいずれもJR東日本のニュースリリースから

2019年3月22日掲載