JR西日本は,2020年春の運転開始に向けて準備を進めている「新たな長距離列車」の列車名を“WEST EXPRESS 銀河”(ウエスト エクスプレス ぎんが)に決定したと発表した.
愛称名の「銀河」は,広い宇宙に存在するさまざまな星の集まりを指すことから,この列車が運転する西日本エリアを宇宙に,各地の魅力的な地域を星になぞらえそれらの地域を結ぶ列車という意味が込められている.
また,エクステリア・設備愛称名もあわせて発表された.エクステリアカラーは,瑠璃紺(るりこん)色とし,西日本が誇る美しい海や空を表現した.ロゴマークは,西日本エリアの魅力的な地域を星に見立て,その星々の間を列車が移動するようすを曲線でデザインすることで,「WEST EXPRESS 銀河」が魅力的な地域と利用客を結ぶ列車であることをあらわしている.また,側面の長いラインは,長距離の旅をイメージさせるとともに,誰もが持つ「遠くへ行きたい」という憧れを叶える列車であることを表現した.
1号車のグリーン車指定席は,ゆったりとくつろげる座席,さらに1号車にある座席という点から「ファーストシート」とし,2号車・5号車の普通車指定席(ノビノビ座席)は,気軽に夜行列車の旅の気分を味わえる座席であり,そのサービス内容を国際的にも通用する名称である「クシェット」とした.また,3号車の普通車指定席(コンパートメント)は,家族や仲間と一緒に利用できる客室のようなスペースであることから「ファミリーキャビン」とし,6号車のグリーン個室は,この列車において最も上質な仕様であることから「プレミアルーム」とした.
さらに,3・4・6号車のフリースペースの愛称については,それぞれ「明星 (みょうじょう)」・「遊星 (ゆうせい)」・「彗星 (すいせい)」とした.3号車「明星」は,夜通しテーブルランプのみを点灯する予定で,読書や利用客同士の語らいなど,静かにゆったりと過ごすことができるスペースとなる.4号車「遊星」は,全体がフリースペースで,この列車の象徴とした.夜間も室内を明るくする予定で,利用客が思い思いに過ごすことができる.また「遊星」では,一部区間において,地域と連携したイベントやお弁当の販売なども検討する.6号車「彗星」は,乗務員室のすぐそばに設置されるため,このスペースならではの風景を見ることができるスペースとした.
今後は運転開始の準備とあわせて,沿線地域と協力し,途中駅でのご当地グルメの提供やおすすめの観光素材の整備もあわせて進める.なお,運転区間や運転開始日など詳細は,改めて発表される.
写真はいずれもJR西日本のニュースリリースから